前編では求人広告(媒体)について解説しました。
採用したいターゲットに合わせて求人広告を選択することで、欲しい人材を採用することができます。
後編では近年注目されるようになった『求人検索エンジン』について解説していきます。
求人検索エンジン
求人検索エンジンとは、一言でまとめると求人に特化した検索エンジンです。
代表的なのはCMでもお馴染みの『Indeed』があります。他にも『求人ボックス』や『スタンバイ』などが徐々に認知度を上げてきています。
求人検索エンジンは例えるなら『求人のGoogle』であり、求人情報が集約されています。
その仕組みは、求人検索エンジンがネット上にある求人情報をクローリング※していることによって成り立っています。
検索エンジンの内部システムがネット上の求人媒体や派遣サイトの採用情報、企業の採用サイトの情報を集約することで、検索エンジンでまとめて閲覧することができます。
※クローリングとは... プログラムがインターネット上のリンクを巡ってWebサイトを巡回し、Web上の情報を複製・保存すること
求人検索エンジンのメリット
採用コストが安い
前編でご紹介した「求人広告」では、求人を掲載するのに最低でも数万円の費用が発生します。
それに対して「求人検索エンジン」は基本的には無料となっています。上記のクローリングにより自動的に掲載されたり、求人検索エンジンに直接掲載する方法もあります。その際に料金がかからない場合がほとんどなので、採用コストを抑えて採用活動することができます。
求職者に発見されやすい
求人検索エンジンでは、『キーワード』(職種や会社名)と『勤務地』で検索して仕事を探します。
そのため、ある地域で特定の職種を探している求職者が求人検索をした際にダイレクトに求人情報を表示させられます。さらに雇用形態(正社員やアルバイトなど)に関わらず網羅的に求人情報を掲載できるので、より求職者の目に触れる機会が多くなります。
地方に強い
「求人広告」の場合、首都圏を中心とした都市部の求人情報が多くなっており、地方の求人情報は少ない傾向にあります。
しかし「求人検索エンジン」では、求人情報のクローリングをしているので全国各地の求人情報が掲載されています。求人広告にはない求人情報が「求人検索エンジン」には掲載されるので、求人掲載の少ない地方で強みを出します。
求人検索エンジンのデメリット
知識が必要
クローリングで自動的に掲載された求人情報が多いため、自社の求人情報が埋もれてしまう可能性があります。
それを防ぐには有料掲載に切り替える必要があります。多くの求人検索エンジンではクリック数に応じて課金されるクリック課金制であり、設定するクリック単価によって表示順位が変わってきます。それを適切に運営していくには専門的な知識が必要なため、運用の担当者を決めるなどの工夫が必要です。
求人情報の更新が必要
「求人検索エンジン」では求人情報の更新がない場合に、表示回数が減少するものがあります。
そのためこまめな求人情報の更新や、惹きつけやすいキーワードを入れるなど、原稿の内容にも注力しなくてはなりません。ここでも専門知識が必要になってくるので、担当者を決めておくことをお勧めします。
クローリング
「求人検索エンジン」にクローリングしてもらうためには様々な条件があります。自社のホームページに求人情報を掲載してあるからといって、必ずクローリングされるわけではありません。
クローリングされる条件として、求人検索エンジンによって差異はありますが、『HTML形式であること』『1職種×1勤務地×1URLで各求人ページのURLがわかれている』の二つを設定していることが多いです。
まとめ
採用コストを抑えながら、求職者へ発見されやすく、地方の求人に強いというのが求人検索エンジンの特徴です。
そのメリットを得るためには、適切な運用やわかりやすい原稿作成、定期的な更新が不可欠です。
当社では運用方法や原稿作成のサポートも行っております。
「今までのやり方で手詰まりな状況だ」「なかなか応募がこない」「新しい方法を試したい」など、採用でお困りの企業様は是非一度検討してみてはどうでしょうか。