前回は初出勤から1週間以内で気を付ける点について解説しました。
大事なポイントは「求職者が思っていた仕事と現実の仕事とのギャップ」を狭めてミスマッチを防ぐということです。
今回は初出勤から3ヶ月以内で気を付ける点を解説していきます。
初出勤から3ヶ月
1週間以内に次いで、アルバイトスタッフが辞めやすい(来なくなりやすい)のは3ヶ月以内ではないでしょうか。
この時期に辞めてしまう理由は「制度・条件」「人間関係」が関係してきます。
制度・条件
最低賃金の上昇に伴いアルバイト雇用の賃金も上昇しています。
同じような仕事内容にも関わらず、給与水準が異なる場合も多々あります。
「3ヶ月未満」というまだそこまで仕事や職場に思い入れがない状態で、より高い給与水準の仕事があった場合、それは辞める理由になり得ます。
シフトや休日についても同様です。
シフトの融通が利かなかったり、休みが取りにくい職場ですと辞める理由になり得ます。
人間関係
どんなに楽しい仕事でも、人間関係が良好でない場合は辞める理由になり得るのでないでしょうか。
上司や社員との関係が良好でない、同僚のアルバイトスタッフと仲良くできない、スタッフの態度が悪いなど、人間関係の問題には様々なケースがあると思います。
人間関係が良好でないと出勤することが嫌になってきます。
そして、その嫌という気持ちがそのまま辞める理由となっていきます。
対策
制度・条件への対策
会社の制度や雇用条件は簡単に変更できないケースがほとんどです。
賃金に至っては会社の人件費の枠組みになってきますので、現場判断で上げるのは不可能に近いと思われます。
ただ、シフトや休日については現場判断で対策可能ではないでしょうか?
月1回提出のシフトを2週1回提出にしてみたり、突発的な休み希望へ対応したりと現場でできることはたくさんあります。
アルバイトとして勤務しているスタッフは、学生であったり、子育て中であったり、副業やWワークとして勤務しているなど様々です。
スタッフのライフスタイルに合わせ、ゆとりある休日やシフトの対応をすることで離職は防げます。
人間関係への対策
人間関係がうまくいっていない原因として、コミュニケーション不足が挙げられます。
コミュニケーションの基本は挨拶なので、まずはスタッフ同士が挨拶や感謝の言葉を発しているか確認するのが良いと思います。もし挨拶がなかった場合は、社員から積極的に挨拶をして明るい雰囲気を作っていくのが効果的です。
その他に、仕事の相談や悩み事、不平や不満などを聞いてあげる場を設けることが大切です。
仕事中での声掛けや、スタッフとの面談を取り入れてみてはどうでしょうか?
まとめ
費用をかけて採用したスタッフへ少しでも長く働いてもらうための解説でした。
スタッフがモチベーションを保ちながら、楽しく働ける職場の雰囲気作りが大切です。
できることから実践してみてはどうでしょうか。