等身大の「新聞社ではたらく人」

きっかけは、ふとしたことでした。

昨年、イラストレーターのなかむらるみさんにイラストを依頼してつくった、ガウディとサグラダファミリア展オリジナル「アントニ・ガウディとスペインのおじさんたち」グッズ。
その打合せの合間の雑談中、新聞社についての話題になりました。

「新聞社ではたらく人を描いたら面白そう」

誰からともなくそんな話題になり、もちろん盛り上がりました。
なんていったって、比較的に年齢層の高い男性が多い新聞社です。
「おじさん」イラストの名手、なかむらるみさんのイラストが合わないわけがありません。

くわえて普段は社会や人を「書く」ことの多い新聞社が、「描かれてしまう」ことの面白さも想像できました。
これまでも色んなドラマや映画で新聞社は描かれてきましたが、なかむらるみさんに描いてもらったら、また新聞社の別の一面を世に出せるのではないか？
もっと等身大で身近で、ある意味「普通」の人がはたらいている新聞社を知ってもらえるのではないか？
そんな期待で胸を大きくしながら、「新聞社ではたらく人」プロジェクトは実現にむけて動き始めたのです。

いざ、新聞社に潜入

そんなこんなで関係各所のお許しを得て、なかむらさんを招いて東京新聞社内の取材を敢行。
なかむらさんに新聞社内の人や仕事の様子を観察してもらい、イラスト化のヒントを拾っていきました。

ここでは詳しく書けませんが、なかむらさんと思わず顔を見合わせてしまうほど、「濃厚」な光景も色々と。
記者さんはじめ、各部署のお仕事について紹介していただき、比較的近くで働いている身としても「なんとそうだったのか！」と驚くことばかり。
社会科見学のような感じで、便乗して楽しませてもらいました。

＜社内取材の様子は東京新聞（2024年7月10日朝刊）で記事化もされているので、ぜひご一読ください。＞
「「おじさん図鑑」なかむらるみさんが「新聞社ではたらく人」を描いた　「観察眼」が逃さなかったポイントは…」

細部にこだわり、イラストが完成

取材をもとに、イラスト化の候補の選定とそのバリエーションのバランス、イラストに付け加えるひと言コメントなどの打合せをなかむらさんと行い、イラストを進めていただきました。
できあがったイラストを見たとき、「新聞社ではたらく人」という企画がはっきりとかたちになった気がして、じーんとしてしまいました。

「山積みの新聞」「カメラはつねに2台持ち」「コピー用紙で高さ調整」

社内取材で得た、「新聞社ではたらく人」のこまか～い「あるある」もしっかり盛り込み。
リアルにこだわって描写していただきました。
やっぱり、なかむらさんありき、なかむらさんだからこそ実現できた企画だなと、改めてその観察眼のユニークさと、それを愛嬌あるイラストに仕上げる腕前に脱帽しきりでした。

グッズに落とし込む

イラストが出来上がったら、今度はグッズ化の段階です。
手ぬぐい、ステッカー、そして「画材用紙のトップサプライヤー」株式会社ミューズ様とのコラボメモブック。

どうやったら、イラストの良さを活かしたデザインにできるのか？
どうやったら、みんなに欲しいと思ってもらえるグッズにできるのか？

頭を抱え、あーでもないこーでもないと行ったり来たりしながら、弊社のデザイナー軍団含めて、構成やデザインを考えていきました。
入稿の期日が着実に迫るなか、時間の許す限り、すこしでも良くするための調整が続きました。

ワークショップに間に合った！

2024年8月22日開催「なかむらるみ式人間観察とほのぼのイラストのススメ」にあわせて何とか完成！
ワークショップでは、「新聞社ではたらく人」のイラストとそのモデルになった方の写真を見比べて、なかむらさんにイラスト化のポイント解説もしていただきました。
ワークショップに参加された方にはイラストの背景も分かっていただいて、よりグッズに親しみをもってもらえるきっかけになったのではないかと思います。

発売後のいろいろ

8月22日の発売後、イベント参加者に限らず、多くの方にお買い求めいただき、同時にさまざまな反響もいただいて、大変ありがたい限りです。
あー、ホントにつくってよかったなぁ…と、しみじみ。

東京新聞創刊140周年記念月間（8月27日～9月25日）ということもあり、イベントで東京新聞本社を訪れた読者のみなさまにもご購入いただいています。

140周年記念月間終了後の販売方法については、またお知らせしたいと思いますので、ぜひ以下の X をフォローしてください。

「グッズがアツいと聞きまして…」｜東京新聞エンタープライズ ミュージアムグッズ制作

今後の展開についても、いろいろとご報告していければと思います！
引き続きよろしくお願いいたします。

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